メンタルケア

無謀なダイエットは挫折の元

ダイエットを失敗させてしまう人のパターンとして、最初から厳しい目標値を設定してしまっていることが挙げられます。最初は頑張ろうといった気持も強く、一見無理難題にみえそうな目標でも、強い意志で乗り切れるような気持になるわね。

でもダイエットは自分の欲求を押さえつけて我慢して成り立っているから、その気持ちを継続させるのはとても大変。

自分で設定した目標のために、やりたい事を抑制して我慢する…それが早い段階で望む効果を得ることができれば、「我慢してよかった」なんて気持ちも晴れやかになるもの。
でも、なかなか成果が見れなかったら…それがストレスとなってしまい、溜め込むことで爆発してしまう事にもなりかねない。過食やドカ食いなどが、その典型ともいえるわね。

ダイエットのポイント：ストレスは溜めちゃダメ！

ストレスを貯めるようなダイエットは、結局は失敗してしまうもの。無理のない、続けやすいダイエットの方がリバウンドもしにくく、ダイエット効果もでやすいもの。ストレスをためないように、心に余裕をもって取り組むのがいいのかもしれないわね。

心への大きな負荷が摂食障害を起こす

ダイエットをする目的は、生活習慣病などを改善したいといった健康志向から、痩せていた頃を懐かしむ自己改革目的、誰もがうらやむような素敵なスタイルになりたいといった美容目的に大きく分けられるもの。

女性に多いのが美容目的でのダイエットだけど、これが過剰なダイエットに発展してしまい、体調不良といった健康に害することもしばしば見られているわ。心理的に追い詰められている状態で、これを摂食障害というの。

摂食障害は心の病気。ストレスや強迫観念などが原因となって、食べることが悪い事のように思える神経性無食欲症（拒食症）と、食べないと気が済まない神経性過食症（過食症）にわけられるわ。どちらも、ダイエットをしている人には聞いたことがある言葉ね。

どちらか一方になるといったわけではなく、交互になったりとなかなか厄介。同時に、精神症状も起こりやすく、自傷行為や抑うつ症状になることも…。

ダイエットが原因で起こる摂食障害は、「痩せれば痩せるほどきれいになる」「痩せることが美しい」と思い込み、周囲の意見も全く聞かずに無茶なダイエットをするようになるわ。どんなに痩せても、まだ太っているとしてダイエットを続行するので、最終的には健康をそこなってしまうとても危険な状態。

ダイエットのポイント：「健康的」を意識すること

そんな摂食障害を予防するには、意識をリセットすることが大事。

ダイエットで体重を落とすことは大事だけれども、健康的に落ちてこそ意味があるもの。

また、理想の身体になるにはただ体重が減ればいいという問題ではなく、筋トレや運動、カロリーや栄養を考えた食事の積み重ねが必要。総合的にバランスを取りながらおこなう事で、美しい自然なプロポーションへと近づけ、ダイエットも成功したといえるようになるの。

痩せるのが美しいのではなく、健康的にバランスよく痩せるのが美しいと考えられるようになると、安定したダイエットができるわね。

メンタルケアで挫折予防

ダイエットを成功させるには、心の在り方も重要。なぜなら、強い意志がないとダイエットは成功しないから。

ダイエットはすぐに確実に効果を実感できるものではなく、常に不安な気持ちと誘惑との戦い。失敗してしまう心理に打ち勝てる気持ち…つまり、メンタルケアができている事が必要なのね。逆に言えば、メンタルケアができていないからダイエットが失敗してしまうとも言えるわ。

成功したいのに失敗しちゃうのは…

誰もが失敗する事前提でダイエットをおこなっているわけではないよね。成功させたくてやるのに失敗してしまうのは、メンタル面への影響を考えていなかったから。

人の心理は複雑で、成功を願っている反面、失敗するのではないかと恐れている気持ちもあるもの。後者の不安な気持ちが大きくなれば失敗を予想し、知らず知らずに描いた失敗を実現させてしまうといった負の状態に追い込むことに…。それが重なることで、ダイエットを断念してしまうのね。

この失敗した際、人はなんらかの理由をつけて自分を守ろうとする気持ちが大きいもの。例えば、「方法が悪かった」「親が食事を作ってくれているから、食事制限ができない」なんて責任転嫁したり、「我慢は体に悪い」なんて自分の行動を正当化したりと、自分は悪くないといった理由を作ってしまうのね。これって、自分に対してめちゃくちゃ甘い、甘やかしている状態。そんな心理状態では、厳しいダイエットが成功するわけがないわね。